患者さまとの会話シリーズ Vol.3-3
前回のトピック:
・舌磨きうがいで味覚力を上げ、薄味でも満足できると、塩分や糖分の摂りすぎ防止に繋がる場合もあります。
1日3回のうがいにちょっとした工夫を取り入れ、生活習慣予防、口臭予防してみましょう。
今回:
・舌の役割は、美味しく味わうための『味覚』だけでなく、『嚥下』 『発音』があります。
・食べ物が入ってきたときに、『味覚』の力で食べれるものか判断します。食べものを選別したら、歯で噛み、唾液と混ぜて飲み込みやすい形に形成し、上あごを後方に押すことで食べ物を飲み込む動作をします。
・舌の力が衰えると、飲み込み力が弱くなったり、睡眠時に舌筋がゆるみ舌の沈下(喉の方に下がる)が起こり、呼吸ができない無呼吸状態が起こる場合もあります(1晩に10秒以上の無呼吸が30回以上起こり、十分な睡眠がとれないことにより、日中の眠気、集中力低下の原因になることも)
・『発音』についてです。ラは舌の先を動かします。カは舌の奥、タは舌の中央を動かします。唇、歯、舌を使って発音していますので、舌の動きが悪くなると、発音もうまくできません。
まとめ:
舌の動きが悪くなると、飲み込みにくい、発音しにくい、安眠の妨げに繋がることもあります。
睡眠時無呼吸症候群は、危険な状態ですので、心配な方はお医者さんや歯医者さんに相談しましょう。
次回は、お家でできる舌の鍛え方について書いていきます。